海外ドラマ 『Sex and the City / セックス・アンド・ザ・シティ』 シーズン2 から、英会話フレーズをピックアップ
Sex and the City / セックス・アンド・ザ・シティのシーズン2から英会話表現を集めました。 シーズン2では、シーズン1に引き続き、キャリーとビッグの関係にやきもきする展開に。
また、シニカルでさばさばした性格のミランダと、バーテンダーのスティーブが出会うのがこのシーズン。とっても素敵な恋の始まり方にもご注目!
※ 内容には、実際の会話表現と一部ストーリーが含まれます。
見る前にストーリーを知りたくないという方は、注意してくださいね。
現代の厳しい恋愛状況を生きる女性たちには、信じて拠りどころとする”urban relationship myth”(都会の恋愛神話)が必要なのか? 悲惨なデートの経験から男性不審に陥っていたミランダですが・・・。
結婚してない男は、ゲイか、離婚者か、排他的な異星人よ
ミランダがデートした男性は、妻とは離婚したと言いながら実は別居していただけだったことが判明。ミランダの怒りはおさまらず、4人でのランチでこう言い放ちます。
“they”とは、この前の会話から“men”(男性)を指します。
“aliens from the planet ‘Don’t date me’ “ (「僕とデートしないで」という惑星からの異星人)とは、面白い表現ですね。
ミランダはさらに“Guys are such liars.”(男は本当に嘘つき)と言って怒っていました。
話しかけてきたバーテンダーのスティーブと意気投合し、うちでセックスをしたミランダ。帰る時に、ミランダを今度デートに誘うために電話番号を聞きたいと言うスティーブに、ミランダはそんな必要はないと言います。
“call A B”で、「AをBと呼ぶ」。“what it was”は日本語に訳しにくいのですが、「それそのまま、それがあったまま」というような感じで理解しておくといいと思います。この形は、他に“what you are”(そのままのあなた)などでも使われます。
“a one night stand”は、「一夜限りの関係、一夜の情事」という決まった表現です。
1秒でも、僕がくそ男じゃないかもしれないって信じてくれないのか?
一夜の関係の後、ミランダに好意をよせるスティーブに対してつらくあたるミランダに、スティーブが言ったセリフ。
“for one second”は「一秒」という表現ですが、時間・期間を表す単語の前には前置詞のforが使われています。second(秒)は、よく会話の中で短縮形のsecという表現でも使われます。
“Can you, for one second, believe that maybe I’m not some full of shit guy? That maybe I like you? That maybe the other night was special? “(1秒でも、僕がくそ男じゃないかもしれないって、僕が君を好きかも知れないって、この間の夜が特別だったかもしれないって信じてくれないのか?) とミランダに尋ねたスティーブ。それに対するミランダの答えは・・・?
女は男を変えられるのか? ビッグの癖を直したいキャリー、下手な指図をしたら台無しになると忠告するサマンサ、本当に相手が好きなら自分が変わっても構わないと言うシャーロット、なぜ相手じゃなく自分が変わらなければならないのかと言うミランダ。果たして、誰が誰を変えることができるのか・・・?
他の女を見るのが彼の1番の問題だっていうんなら、あんたはラッキーよ
ビッグ(Mr. Big)が、他の女性を見ることについて不満をもらすキャリーに対するサマンサの一言。
それでもキャリーは直したいと言うのですが、サマンサは“The only things you can work with are hair and wardrobe, but even that’s a constant battle.”(髪型と服装なら干渉できるけど、それさえもよくけんかになるわよ)と認めません。
“check out”は、「・・・を調べる」という意味ですが、このように「品定めする」という意味でも使います。
魅力的な女性を見かけると、男性は“Hey, check her out.”(おい、彼女を見ろよ)なんて友達に言ったりします。
シャーロットのデートした相手が包茎(uncircumcised)だったという話を4人でしている時のサマンサの一言。
アメリカでは、男の子は生まれた時に割礼(circumcise)することが多いようです。それで、シャーロットは初めて見た包茎にショックを受けたみたい・・・
ミランダもI’m so circumcising my kids!” (私の子は割礼する)と宣言していますから、アメリカ人にとっては普通のことみたいですね。
しかしサマンサは、見た目ではなく“what they can do with it”(それが何ができるか ※このtheyはmen, itはa penisを指します)が重要だと語ります。う~ん、ごもっとも。
どうしていつも女が男に合わせなくちゃいけないの?
こんな疑問を持ったことがある女性の方は多いんじゃないでしょうか?
男性のために変わる女性はたくさんいても、女性のために変わる男性はあまりいないように感じます。
“Because we are more adaptable.” (私たちの方が順応性が高いから)とシャーロットは答えていますが、ちょっと納得いかないところもありますよね・・・?
男を変えることはできないかもしれないけれど、女は青い月の光で変わることもあるのだ
2人の不一致からスティーブとけんか別れをしていたミランダですが、スティーブからの1本の電話が彼女を変えます。
それは夜中の2時に、出ているブルームーン(青い月)を見てほしいとかかってきた電話でした。
これを聞いたミランダは、“Come over when you’re done, O.K.?” (終わったら来て)とスティーブに伝えます。
“blue moon”とは、同じ月に2度満月がある時の2度目満月を指します。これがまれに見られるものであることから、“once in a blue moon”で「めったに~ない」という意味でも使われます。
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恋愛における階級・格差とは? キャリーはビッグに”I love you”と伝えたことから悩むことになり、ミランダは新しい恋人との関係から自分の高収入に悩むことに。
「大嫌い」って言えば人生で最高のセックスができるのに、「愛してる」って言えば永遠の別れになるわ
ビッグに“I love you.”と言ったのに、ビッグから”I love you.”と言ってもらえなかったキャリーが4人に打ち明けます。それに対するサマンサの一言がこれ。
「大嫌い」はセックスを燃え上がらせるのに、「愛してる」は男をびびらせてしまうものだということですね。
英語で“I love you.”はとっても大きな一言。1回言ってしまったら、電話を切るときにでも言ったりするのですが、初めて相手にそう伝えるには勇気が必要なことなんですね。”I love you”と言ったかどうかは2人の関係の本気度・親密度を測るバロメーターとも言えます。
But when a single woman has money, it’s a problem you have to deal with.
男の高収入は武器になるのに、女の高収入は障害になる。
I want to enjoy my success, not apologize for it. 成功が引け目になるなんて
大好きなスティーブとデートする度に、自分たちの収入の差を実感するミランダ。
彼女は優秀な弁護士なので、かなりの高給取りなんですね。自分が彼よりも多く稼いでいることに引け目を感じてしまいそうになるミランダはこう言います。
高収入は男性にとっては“advantage”(強み)でも、女性にとっては“problem to deal with”(対処すべき問題になる)。日本でも同じことが言えるのでは?
“I want to enjoy my success.”(成功を楽しみたい)というミランダの言葉に、同じく収入の高いサマンサは“Bravo, honey. Bravo.”(ブラボー!ごもっとも!)と言っていました。
スーツのせいで私と別れるの? スーツなんてくそくらえよ
新しくいいスーツを買う1件で、ミランダとスティーブの不一致は決定的になります。君にはもっと君のレベルに合った人がいる、と言ったスティーブに対するミランダのセリフです。
“break up with ・・・”は、「・・・と別れる、・・・をふる」という意味。“We broke up.”(私たち別れたの)と言えば中立的ですが、“A broke up with B.”(AがBをふった/AがBと別れた)だと、どちらが別れを切り出したのかが明確になりますね。
また、この“over”は、「・・・をめぐって、・・・のせいで」という意味です。
ビッグから「フランスに移住するかもしれない」と突然告げられたキャリーは苦しむことに。恋愛関係におけるpain(痛み)は絆を強くするとも言うが、果たして自分は痛みを追い求めているのか・・・? そしてキャリーの出す答えとは?
女は歩きながらも「私たち」のことを考えてるけど、男の「俺たち」は俺と自分のあそこなのよ
キャリーが、ビックの重大な決定をなんの相談もないまま突然告げられたことを3人に話した時、サマンサの言った言葉です。普通のお店の中(しかも昼間)なんですが、どんな単語でも物怖じせず発するのはサマンサらしいですね。
女性はいつも「私たち=私と彼」を考えているのに対し、男性の「俺たち=俺と俺のあそこ」だというのがサマンサの意見。
“version”(バージョン、版)は、日本語でもそのまま使われている言葉ですね。
あなたは、私があなたの人生にいるかどうかさえ気にしない
Mr. Big: Would you calm down? 落ち着いてくれるか?
Carrie: No, you know what, I’m so tired of calming down.
いやよ。ねえわかる、もう落ち着くのはうんざりなの
ビッグの態度をめぐって喧嘩になるキャリーとビッグ。
キャリーのセリフにある“care”は「気にかける、気づかう、気にする」という意味で、“care about 人”(人を気にかける)、“care for 人”(人を好きである、人に愛情を持つ)というように使います。また、ここの“if”は、「もし」ではなく「・・・かどうか」という意味で使われていますね。
ビッグの“calm down”は「落ち着く」という意味で、angry/upsetなどの状態にある人をなだめる時に使う表現です。
それに対しキャリーは、“tired of calming down”(落ち着くのはうんざり)だと言っていますね。“tired of A”は「Aに飽き飽きする、Aにうんざりする」という表現で、“I’m tired of her.”(彼女にはうんざりだ)というようにも使えます。
最後にキャリーが決心し、ビッグに告げた一言です。
“pretend”は「・・・のふりをする」で、“something we are not”は「何か私たちではないもの」。つまり、本当の自分たち(の関係)ではないもののふりをするのはやめましょう、恋人のふりをするのはやめましょう、と言ったんですね。
こうして、キャリーは苦しみながらもビッグとの別れを決めたのでした・・・。
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