海外ドラマ 『Sex and the City / セックス・アンド・ザ・シティ』 シーズン5 から、英会話フレーズをピックアップ
Sex and the City / セックス・アンド・ザ・シティのシーズン5から英会話表現を集めました。シーズン5では、キャリーの恋模様はいまいちなものの、キャリアは絶好調!コラムを集めた本が出版されることに。シーズン6につながる、作家のバーガーとの出会いも見逃せません。ちなみに、このシーズン5は、キャリー演じるサラ・ジェシカ・パーカーの妊娠のため、エピソードは8話のみです。
※ 内容には、実際の会話表現と一部ストーリーが含まれます。
見る前にストーリーを知りたくないという方は、注意してくださいね。
ブラインドデートをすっぽかされ、男性との恋愛よりも女友達との友情が大切だと思うキャリー。シャーロットの36歳の誕生日を祝おうと、なんとか4人でアトランティックシティに繰り出しますが・・・。
忘れるところだったわ。私のお尻は、赤ちゃんを産んだばかりだから太ってるのよ、このくそ男
Samantha: What’s your excuse? あんたの言い訳は何?
Carrie: Yeah, you’re having triplets? そうよ、三つ子でも産むの?
カジノで遊んでいたところで、“move your fat ass” (お前の太った尻をどけろ)と他の男性客から言われたミランダ。黙って立ち去ろうとしましたが、シャーロットが “Her ass isn’t normally this big.” (彼女のお尻はいつもはこんなに大きくないのよ)と言い返したことで、3人もこのように続いて言いました。
まず、“asshole”は非常に汚い表現なので、このように喧嘩を売るような時や、本当に嫌な奴のことを言う時だけに使ってください。特に女性が使うのには、かなり汚い言葉です。
ミランダにからんできた男性は、いかにもアメリカ的な太った男性だったので、このサマンサの一言(あんたの尻が太っている言い訳は何?)というのがきいていますね。
“triplets” は三つ子、ちなみに双子は“twins” です。
面倒なドラマはパスして、友達同士で楽しみましょうよ
Charlotte: But I don’t wanna skip all the drama. That’s life. That’s everything. That’s relationships and anniversaries and kids. And I want all that in addition to my friends.
でも、ドラマをパスしたくないわ。それが人生だし、すべてよ。恋愛関係や、記念日や、子どもなのよ。私は友達に加えて、全部欲しいの。
女同士の友情を大切にしたいと思うキャリーがシャーロットに言った一言。“I say” は直訳すると「私は言う」ですが、このように「~しましょうよ」という意味の表現に使います。“drama” は、日本語での意味よりも、もう少し悪い意味、面倒なドラマという意味です。誰がこう言った、そして誰がああ言った、こうした、ああした、というような、色んな面倒なストーリーをさしてこの言葉は使われます。それに対して、そのドラマこそが人生だと答えたシャーロット。すべてを望み、すべてをあきらめないのがシャーロットらしいのかもしれません。
私は友達を頼りにしていたのじゃないのかもしれないと気づいた。私は友達の中に逃げていたのだ。
夕方、“bank on~” は「~を頼りにする、当てにする」という意味です。“realize” は、よく考えてわかったり、気づいたり、今までわからなかったことがわかったりした時に使う表現なので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね。例えば、“I finally realized why my boss doesn’t like me.” (どうして上司が私のことを気に入らないのかやっとわかった)という感じでしょうか。
女友達の友情の大切さばかり強調していたキャリーですが、それは本当に友達を頼っていたのではなく、男性との恋愛を恐れて、女の友情の中に自ら隠れていた、と思うシーンです。うーん、その気持ちわかる!って思いませんか?
今までのコラムを集めた本を出版することになったキャリー。そこで問題になるのが、本のカバー(表紙)。出版社から提案されたカバーは最悪で、キャリーはなんとか自分の納得のいくカバーにしようと頑張りますが、サマンサのとんでもないシーンに遭遇することに!ちなみに、日本では全くと言っていいほど見かけませんが、アメリカでは本の作者の写真がカバーに使われることがしばしばあるんです。
ひどい。もっとひどい。負け犬。悲劇。そして何が怖いかわかる?私手加減してるのよ。
本屋でずらっと並んだカバーを指差し、キャリーがそれを診断します。“worse” はbadの比較級で、「より悪い」という意味ですね。“kind” は、「親切な、優しい」という意味の形容詞で、“I’m kind.” と言うと、「私は親切だ」という、変わらない性質を表す意味になりますが、“I’m being kind.” と、“being” を入れると、今一時的に、わざと、という意味になります。つまり、今は優しく手加減している、という表現になるのです。
Samantha: True. My PR services are pricy. It’ll cost you two martinis and lunch.
そうね、私のPRサービスは高いわ。マティーニ2杯とランチを払って。
自分の本のカバーについてパニックになっているキャリーを見て、PR会社社長のサマンサが助けてあげると持ちかけた時の会話です。“afford” は、日本語でぴたっとくる言葉がない単語なのですが、(高い)ものを買うことができる、~する(金銭的)余裕がある、という意味です。サマンサのPRサービスを払うことができないと言うキャリーでしたが、サマンサはお金ではなくマティーニ2杯とランチで引き受けてあげることに。“pricy” の意味は「高い」ですが、“expensive” よりもカジュアルな表現なので、日常会話でぜひ使ってみてください。“cost 人 ~” の文法は重要なので覚えておきましょう!「人に~の費用がかかる」という表現です。
Carrie: Do I judge!? 私が批判する!?
Stanford: We all judge. That’s our hobby. 私たちみんな批判するの。趣味よ。
Carrie: I’ll be kind. 手加減するわ
キャリーのゲイの親友スタンフォードが、新しくできた恋人について話し始めるシーン。
“judge” はこのエピソードのキーワードで、「批判する、判断する」という意味です。“promise 人 to ~” だと、「~するよう人と約束する」という意味になり、この例文のように“promise 人 not to ~” だと、「~しないよう人と約束する」という意味になります。ここのキャリーのセリフでは、“I’ll be kind.” と、これからコメントする時に手加減するので、未来形になっています。
マーカスに確認してみないと。予定があるかも
Carrie: Oh God, you’re not gonna turn into one of those couples, are you?
まったく。ありがちなカップルに成り下がるんじゃないでしょうね?
キャリーがカバーのための衣装合わせにスタンフォードを誘うと、こんな一言が返ってきます。この“We may have plans.” の“we” がポイント!彼氏、彼女がいる人や夫婦は、相手と自分を合わせて「私たち」として会話するのです。“turn into ~” は「~になる」。ここでのありがちなカップルとは、恋人との予定ばかり優先して、友達とは遊ばなくなる人のことですね。たしかに、よくいる!(笑)
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本のカバー写真も撮り終え、いよいよ本の出版パーティーが開かれることに。キャリーは出版社で、同じく作家のバーガーと出会います。バーガーに、パーティーの相手(プラスワン)になってくれないかとお願いしてみたキャリーですが、バーガーからは彼女がいるという答えが。
どれくらい幸せなのかしら。これは私のいい面じゃないわね。
素敵なバーガーに出会ったのに、彼には彼女がいたという話を、いつもの3人にするキャリー。どれくらい幸せなのかしら(=別れないかしら)と発言した後、そんな自分の発言に対して弁明しています。“how happy they are” (彼らがどれくらい幸せか)のthey (彼ら)とは、バーガーとその彼女を指します。人のいい面、悪い面、と言うときの面には“side” を使いますので、忘れずに。
いい男はまだ世の中にいるって宇宙が言ってるのよ
Miranda: Maybe it’s the universe telling you all the good ones are taken.
いい男はみんな取られてるって宇宙が言ってるのかもよ
Samantha: I’m telling you all the good ones are coming to the party.
いい男はみんなパーティーに来るって私が言ってるの
素敵な人がいても、フリーでなければ意味がないと嘆くキャリーに、シャーロットはポジティブな意見、それに対するミランダはシニカルな意見、そしてサマンサは自らの強気な発言と、とっても3人らしい会話です。
“out there” は、「外には、世の中には」という意味。“all the good ones” の“ones” は、男性たちを指すので、「いい男性はみんな」という意味になります。サマンサの言う“the party” とはもちろん、キャリーの出版パーティーのことですね。
Carrie: I thought you would never ask. 聞いてくれないかと思った
衝動買いしたピーリングのせいで、ひどい顔をベールで隠してパーティーにやってきて、帰らないと宣言していたサマンサが帰るときの一言。
“Do you mind if ・・・?” は、「・・・しても気にしない?」、つまり「・・・してもいいですか?」とていねいに尋ねる表現。キャリーはそんなサマンサに、“Thank you for being here.” (ここにいてくれてありがとう)とお礼を言っていました。
キャリーの友達でゲイのボビーが、なんと女性と結婚することに!なぜ2人は結婚するのか?と疑問を抱きながら、キャリーたち4人はハンプトンズで行われる結婚式に出席することに。その途中、キャリーは彼女と別れたバーガーと再会して・・・!
セックスなしなら、それが決めたことであれ、数年経ったそうなっていまうことであれ、この相手は、他の多くの相手と何が違うのだろう
ゲイの友達と女性との結婚を聞き、彼らの結婚について考えるキャリーたち。この場合、セックスはなし?でも、結婚した夫婦はやがてセックスしなくなると言うサマンサ。そうやってどちらにしろセックスがなくなってしまうなら、夫/妻は、他のたくさんの相手と何が違うのだろう?とキャリーが考えた一文です。
“companion” は、「仲間、友達、連れ」などの相手を表すのに使う単語です。この“this companion” は、結婚する相手(夫または妻)という意味で使われていますね。
Berger: No, I look good next to it. いや、横に立ってるとかっこよく見えるんだ
ハンプトンズへの道中、バーガーと偶然再会したキャリー。バイクに乗っていた彼に向かって一言。
この“it” は、バーガーの乗っていたバイク(motorcycle)を指します。“on it” なので、乗っている状態で、“You look good” 「かっこよく見える」とキャリーが言います。それに対してバーガーは、乗っている時はそんなことないが、“next to it” =横にいる状態だと、かっこよく見えるんだと言いました。ちなみに、日本語で言うバイクは、英語では“motor cycle” (モーターサイクル)とも言います。“bike” (バイク)は、「自転車」という意味で使われることが多いので、注意してくださいね。
初めは新しい恋に前向きとはいかなかったバーガーですが、キャリーとダンスしながら、こう言ってデートに誘いました。
“Maybe we sould…” は直訳すると「僕たちは・・・すべきかもな」となりますが、ここでは「・・・しよう」という日本語のニュアンスがぴったりだと思います。「・・・しよう」でおきまりの、“let’s…” を使うと、相手の返答を求める直接的な誘い文句になってしまうので、このようにさりげなく相手を誘いたい時は、ぜひこの表現を使ってみてくださいね。
さて、こうしてシーズン6は、キャリーとバーガーの恋愛からスタートします。楽しみですね!
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