海外ドラマ 『Sex and the City / セックス・アンド・ザ・シティ』 シーズン3 から、英会話フレーズをピックアップ
Sex and the City / セックス・アンド・ザ・シティのシーズン3から英会話表現を集めました。シーズン3では、新しい恋人となるエイダンとの出会いから別れ、ビッグの再登場などキャリーの恋愛ドラマが盛りだくさんです。そしてシャーロットも、ついに運命の王子様を見つけます。
※ 内容には、実際の会話表現と一部ストーリーが含まれます。
見る前にストーリーを知りたくないという方は、注意してくださいね。
タイトルにある five foot ten (5’10) とは、身長の高さを表す数字で、日本では178cmくらいです。この178cmの女性、そしてビッグの妻となったナターシャに対して、キャリーは一度くらい自分もいい女なんだというところを見せ付けようと、高いドレスと靴を買い込んみ、ばっちりキメて女性文芸クラブの昼食会に参加しますが…。
Carrie: OK, yes, I would prefer to look amazing, but not like I’m trying amazing. just effortlessly striking.
わかったわよ、そうね、ギンギンじゃなくさりげなく決まってる感じね
女性文芸クラブの昼食会に参加して、一度くらい普通 (normal) の服を着ているところを見せてやりたいとサマンサに話すキャリー。それに対してサマンサがただの普通でよいのか聞くと、キャリーはこう答えます。
look amazing とは、素晴らしく美しく見える、という意味です。そう見られたいけれど、“trying amazing” (素晴らしく美しく見せようとしている、努力している感じ) ではなく、“effortlessly striking” (努力せずに決まっている感じ) がいいとキャリーは本音を語ったシーンです。
ナターシャの何がいつも私を格下の気持ちにさせるのだろう
ナターシャに関してむきになる自分を客観的に見て、キャリーはこんな疑問を自分に投げかけます。
“make (人) feel …” は(人)を…という気持ちにさせる、という意味です。“charity case” とは、慈善事業、慈善の対象といった意味なので、キャリーはナターシャという存在が、自分のことを「慈善の対象(=同等ではなく、レベルが下のもの)」のように感じさせると言っています。裏を返せば、キャリーはナターシャのことを自分が努力しても追いつけないくらいレベルが上の存在だと感じているのですね。
何も証明する必要なんてないのに キャリーはステキよ 知的だし面白いし
それに比べて彼女はなに 結婚してる それだけよ
ナターシャにこだわるキャリーに対してシャーロットが言った一言。
“prove” の意味は証明する。ナターシャよりも優れていることを証明する必要なんて何もない、ということですね。自分ひとりでは自分に対する自信が持てない時、こうやって自分を評価してくれる友達の存在はありがたいですよね。
恋愛における”一線”とは?キャリーが好きになった家具デザイナーのエイダン。彼とデートをして楽しい時間を過ごすが、終わりにキャリーがスモーカーであることを知ったエイダンは、スモーカーとは付き合うことができないとキャリーに告げ、キャリーはショックを受ける。好きな人のためになら、どこまでやれるのか。その”一線”とは?
シャーロットのデート相手が口の周りをなめるひどいキスをした話から、キスの下手な男とは絶対につきあえないと話すキャリーたち。“bad kisser” とは、キスが下手な人、という意味。反対にキスが上手な人は、“good kisser” と言われます。”non-negatiable” は、動詞の “negotiate” (交渉する) の派生語の形容詞 “negotiable” (交渉の余地がある、交渉できる) に否定のnonを付けて、交渉の余地がないという意味になります。
こうして猛反対を受けながらも、シャーロットはキスが下手だという理由だけで振ることはできないと結論づけました。
恋人はお互いのバカな夢を応援するもんじゃないの?
Miranda: You’re asking me? 私に聞くの?
スティーブがバスケットボールのシュートで賞金をもらうことに懸命になり、恋人であるミランダにも応援してもらいたいと思っているのに対し、そのかないそうにない夢を応援できないミランダ。それをキャリーに話した時の会話です。“silly” はバカなという意味ですが、どこかかわいらしいニュアンスを持つ「バカな」という意味で使われます。それに対するミランダの答えは、またミランダらしい一言ですね。現実的でシニカルなミランダには、誰かの “silly dream” をサポートするなんて無理なこと。なので、「それ(その質問)を私に聞くの?」と返しています。
タバコは私の一部よ。私がやめたい時にやめるわ、でもどこかのいい男に言われたくらいでやめない
エイダンからスモーカーとは付き合えないといわれたことでショックを受けたキャリー。でも、だからってやめるつもりはないとミランダ、サマンサ、シャーロットの前で話します。この “some cute guy” (どこかのいい男) というのはまさにエイダンのことですね。“tell 人 to do” は「人に~するように言う」という意味で、よく使われる表現です。しかしみんなの反応は、いい機会だからタバコを吸うのをやめたら?というもの。キャリーはさらに傷つきます。キャリーはタバコを選ぶのか、それともエイダンを選ぶのか・・・?
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エイダンと付き合うことになり、ラブラブな時を過ごすキャリー。しかし、エイダンが肉体関係をなかなか求めてこないことに対してやきもきする。一方シャーロットは、セックスをしていた時に相手から「あばずれ」と呼ばれたことにショックを受ける。
シャーロットがセックスをしていた時に “whole” (娼婦) と呼ばれた話をすると、サマンサがこう言います。この問いに対して他の3人は何と言っていいかわからず、目をそらしている光景が印象的でした(笑)。
Charlotte: Sorry, my mind is somewhere else. ごめんなさい、考えごとしてたの
前回のセックスの最中に娼婦と呼ばれたショックをひきずり、デートのディナー中もあまり話さないシャーロット。そんなシャーロットに対して、デート相手はこう声をかけます。このシャーロットのセリフ my mind is somewhere else. は、日常会話においても使える表現です。「考えごとをしていた」というと、“I was thinking something else.” (他のことを考えていた) という言い方もありますが、これだと I が主語なので自ら積極的に考えていたようなニュアンスになります。それに対して my mind を主語にすると、私の頭が勝手に考えていたというニュアンスになります。ぜひ適切な場面で使ってみてくださいね。
キャリーのコラムを映画化する話が持ち上がり、キャリーはロサンゼルスに招待される。ニューヨークでのエイダン、ビッグとのごたごたを忘れるべく、新婚のシャーロットを除くミランダとサマンサを伴い、いざ西海岸へ!このエピソードの中でも表れていますが、西海岸(カリフォルニア、特にLA)はアメリカの中でも、お気楽で(悪く言うとちゃらちゃらしていて)中身よりも外見(見た目)を重視する場所としてとらえられています。
バーで男性と話をしていたミランダ。途中まで楽しく会話していたのですが、そのそばをセクシーな別の女性が通りかかったとたん、その男性は目を奪われてミランダとの会話も中断。はっと我に帰った男性がミランダに言ったのがこの一言。What was I saying? は直訳すると、「私は何を言っていたっけ?」ですが、「何の話をしてたっけ?」という意味でよく使われる表現です。何かで話が中断した後、再び会話を始める時はぜひこの表現を使ってみましょう。
LAにキャリーを招待した若い女性プロデューサーがキャリーに言ったセリフです。この They が指しているのは colums (コラム) です。colum はコラムの記事1つを指すので、コラム全体を指して複数形になっています。“relatable” は関連付けられるという意味なので、コラムの内容に自分を関連付けられる、つまり共感できるという意味になります。
私は考えずにはいられなかった - どれだけ遠くに旅をしても、どれだけ逃げても、本当に自分の過去から逃げることはできるのだろうか
Sex and the City の中でよく出てくるキャリーが自問する時に使われるのが、この “I couldn’t help but wonder …” というくだり。“can’t help but ~” で「~せずにはいられない」、“wonder” は「疑問に思う、知りたいと思う」という意味です。ニューヨークでのごたごたから逃れるためにLAに来たはずなのに、LAでプロデューサーから聞かされるのは自分のごたごたした過去の話ばかり。結局、どこまで遠くに来ても自分の過去からは逃れられないのかと考えるキャリーなのでした。
キャリーが「恋愛」に関するカルチャー講座の講師をやることになったのですが、その結果は散々なものに。一方ミランダは以前キャリーが付き合って「最悪だった」という男性とデートすることになるのですが、その結果は・・・?
ちなみにタイトルの “frenemies” (単数形はfrenemy) は、friend (友達) と “enemy” (敵) の造語で友達でありながら敵でもある人を指す言葉です。
カルチャー講座で、「ニューヨークは出会いに満ち溢れているのよ!」と言ったキャリーに対して、受講者からあがった要望がこれ。“specific” は「具体的な」という意味の形容詞。“Can you ~ ?” は、~できますか?という意味のほか、~してくれませんか?という依頼の意味もあります。英語では、丁寧な表現に過去形を使うことがあり、この “Could you ~ ?” も、より丁寧に依頼するときに使う表現です。直訳すると「もっと具体的になってくれますか?」ですが、言うという意味の say や tell という単語を使わなくても、この一文で「もっと具体的に言ってもらえますか?」という意味になります。
キャリーが昔付き合っていたジムが、キャリーに向かって言った言葉です。「あなたが私について知らないことはたくさんあるのよ」という現在形ならば、“There’s a lot you don’t know about me.” という表現になりますが、ここではキャリーが付き合っていた当時(過去)に知ることがなかったことがたくさんある、しかも「決して」知ることがなかったと強調する “never” という単語を使った表現になっています。付き合っていた当時、キャリーが自分のことを知ろうとしなかった、というちょっと恨みの気持ちの入った一文と言えそうです。
Carrie: I told you so. そう言ったでしょ
ミランダ、ジム、キャリーの3人で会ったところ、結局ジムは昔と変わらず最悪な男だったということがわかりました。その帰り道のミランダとキャリーの会話です。キャリーがミランダに対して何か言いたそうにしているので、ミランダが一言、OK, say it.。これは直訳のまま、「いいわよ、言いなさい」という意味ですね。キャリーの言った I told you so. の “so” は色々な意味がありますが、ここでは「そのように、そう」という意味です。「ジムは最悪な男だ、だからやめておきなさい」、そう言ったでしょ、ということですね。
自分が相手に何か忠告していたにもかかわらず、相手がその忠告を無視した結果、予想していた出来事が起こった場合、この “I told you so.” という一言を使ってみましょう。日常会話の中でもけっこう使える表現です。
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