映画 『ズートピア』から、英語表現・英会話フレーズをピックアップ

2016年に公開され、アカデミー賞も受賞した「ズートピア」。
ウサギの警官ジュディと、捜査に協力することになった詐欺師キツネのニックの冒険物語や、擬人化された個性豊かな動物たちが暮らすズートピアの世界を楽しむことができる映画ですが、人種差別や多様性といった現代社会が抱える問題についても織り込まれた深い映画です。子どもとは違った大人の視点でも楽しめますよ。
そんな動物たちの深いセリフを紹介します。

※ 内容には、実際の会話表現と一部ストーリーが含まれます。
見る前にストーリーを知りたくないという方は、注意してくださいね。

We’re real proud of you, Judy.     自慢の娘だよ、ジュディ

正義感の強いウサギのジュディが、幼い時から夢見ていた警官になった時の両親の一言。
この “pround of you” 「あなたを誇りに思う」は、誰かを褒めたり讃えたりする時に使われる英語では定番のフレーズです。”real” は「本物の」という意味の形容詞で使われることが多いですが、ここでは “really” と同じように「本当に」という意味の副詞で疲れています。

I’ve been working for this my whole life.     ずっと今まで頑張ってきたもの

誇りに思いつつも、小さな草食動物として警官になること(周りの警官はチーターやオオカミなど大型の肉食動物がほとんど)を心配する両親に言ったジュディの一言がこちら。
“work for …”で「…のために取り組む、努力する」という意味で、ここでは this=「警官になる」ために頑張るという意味です。現在完了進行形の時制を使って「これまでずっと頑張ってきた」と強調した文章になっています。

Judy: Hey! No one tells me what I can or can’t be!    ちょっと!私の将来を決めつけないで!
Nick: You can only be what you are.    自分以外にはなれないのさ

ズートピアの新米警察官になったジュディでしたが、交通パトロール中に出会ったキツネのニックに一人前の警察官にはなれないと言われます。その時のジュディのセリフとニックの返しがこちら。
文頭の “Hey” は「やぁ」という意味で “Hi” よりもカジュアルな相手への呼びかけに使われる単語ですが、”Hey!” と語気を強めて言うと「ちょっと!」と誰かを注意する単語になります。ジュディのセリフを直訳すると「私が何になれて何になれないかなんて、誰も言わない(誰にも言わせない)わ」となります。それに対してニックはシニカルに「君がなれるのは本来の自分だけだ(=本来の自分以外にはなれない)」と言います。この “what you are” は職業など自分が「何者」であるか(社会の中の自分、外に見える自分)を示しています。似た表現で “who you are” は性格など自分が「どんな人間であるか」(人柄、外からは見えない自分)を指す時に使われます。

Nick: If the world’s only gonna see a fox as shifty and untrustworthy, there’s no point in trying to be anything else.
キツネが悪賢いと決めて世間が信用しないのなら、俺もそういう奴でいる
Judy: Nick, you are so much more than that.    ニック、あなたはそんな奴じゃない

一緒に捜査をするうちに絆が生まれたジュディとニック。ニックは詐欺師でしたが、そうなった背景には世間からのイメージに縛られた悲しい過去がありました。キツネは日本でも昔から人を化かすずるい動物とというイメージがありますが、西洋文化でもそのイメージは同じです。(イソップ童話でもずる賢いキツネの話がありますよね。)
“see A as B” で「AをBとして見る、AをBだと思う」という意味になります。ニックは、「世界(世間が)キツネをずる賢く(shifty)信用ならない(untrustworthy)と見るのなら、他のものになろうとする意味はない」と言っています。ジュディはそんなニックを “so much more than that”(かなりそれ以上=それよりはるかに良い)と反論しました。

Just when I thought somebody actually believed in me.
本当に自分のことを信じてくれたと思ったところだったのに

事件後の会見で、無意識に肉食動物の危険性を訴えてしまったジュディ。肉食動物であるニックは、その発言に怒りと悲しみを覚えたニックのセリフです。
“believe in A” で「Aのことを信じる、信頼する」という意味です。「キツネでも自分のことを実際に信頼してくれる人(ジュディ)が現れたと思ったところだったのに」という一言を残し、ニックはジュディのもとを去るのでした。

We cannot let fear divide us.    恐怖による対立はやめて

事件の発表後に肉食動物と草食動物の対立が深まるズートピア。そんな世界にポップスター ガゼルが送ったメッセージの一言です。
“let A V(動詞)”で「AがVするのを許す/認める」という意味になります。直訳すると、「私たちは、恐怖が私たちを分断するのを許すことはできません(恐怖に私たちを分断させてはいけません)」となります。

Look inside yourself and recognize that change starts with you. It starts with me. It starts with all of us.
心を見つめて 世の中を変えるにはまずあなたから そして私から すべての動物からです

事件が本当に解決し、ニックもキツネとして初の警察官になったラストでのジュディのメッセージです。
直訳すると「自分の心の中を見つめて、変化はあなたから始まると気づいてください。それは私から始まります。そして私たちみんなから始まるのです。」というメッセージが、この映画を見る私たちに送られています。偏見や差別の残る世の中を変えることは簡単ではありません。でもそれは一人一人の内側から始まるのだということを訴えています。


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