映画 『トランスフォーマー リベンジ』から、英語表現・英会話フレーズをピックアップ

車に姿を変える(Transform)ことのできるロボットたちが闘いを繰り広げる大迫力のアクションムービー「トランスフォーマー」3部作の第2作目「トランスフォーマー リベンジ」から英語表現を紹介します。
前作でディセプティコン軍団との戦いに勝利してメガトロンの残骸をローレンシア海溝へ沈め、地球を新たな居住地として留まることにしたオプティマス・プライム率いるオートボットたち。一方、大学に進学したサムは両親、恋人のミカエラ、そしてバンブルビーとの別れを惜しみつつも、これから始まる大学生活に胸を躍らせていました。しかし、引越しの最中に見つけたオールスパークの欠片に触れたことをきっかけに、再びトランスフォーマーたちも戦いに巻き込まれていきます。

※ 内容には、実際の会話表現と一部ストーリーが含まれます。
見る前にストーリーを知りたくないという方は、注意してくださいね。

Sam: I adore you.    君が大好きだ
Mikaela: That’s not the word I wanna hear right now.   それは私が今聞きたい言葉じゃないわ

サムが大学進学のために地元を離れることになり、恋人のミカエラと話すシーンです。ミカエラはサムから “I love you.” という言葉をもらいたがっていますが、サムはあえて “adore” (大好き) という言葉を使ったため、ミカエラにその言葉が聞きたいのではないと言われます。
英語の “LOVE” (愛している) は、恋人同士の関係(relationship) の中では非常に意味の大きな、重い単語として取り扱われます。恋人になっても “I love you.” とはすぐには言わず、これを相手に言っているかどうかが恋愛関係の進捗を計る1つのメジャーになるようです。また、相手に初めて”I love you.” と言った時は、相手からすぐに”I love you, too.” と言い返してもらわないと、その後の恋愛関係が成り立たないとか・・・。日本人からするとなんとも難しい感覚&習慣ですね。かと思えば、”I love pizza.” (ピザ大好き) なんて表現でもLOVEは使われているし、難しい……。

We’re going to make it work, I promise.    うまくいくよ 約束する

先ほどのシーンに引き続き、離れ離れになるサムとミカエラの別れのシーン。”work” は「働く」という意味の単語ですが、ここでは「うまくいく」という意味で使われています。主語はWeなので、僕たち二人で(努力して)it (=遠距離恋愛) がうまくいくようにする、うまくいくようにできる、という、サムがミカエラに約束するセリフです。ちなみに遠距離恋愛を英語で言うと、”long-distance relationship” です。

What if we leave and you’re wrong.   我々が去った後で間違いだと分かったら?

メガトロンを倒し、彼らが狙っていたオールスパークは消滅したはずなのに、地球にはディセプティコンが未だに残っている状況に対し、オートボットたちの存在がディセプティコンを地球に呼び込んでいると考えたギャロウェイは、リーダーのオプティマス・プライムに部下を連れて地球から立ち去るよう言います。これにオプティマスが言い返したのがこの一文です。
“what if…” は、「もし…だったらどうなるか」という仮定の状況を話す時に使う表現です。直訳すると、「もし我々が去り、そして君たちが間違っていたらどうする」となります。第1作目からオートボットたちと一緒に戦っているレノックス少佐は、オプティマスに “Good question.” (いい質問だ) と伝えていました。

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For millennia, I have dreamed of my return to that wretched planet where I, too, was once betrayed by the Primes I called my brothers.
何千年もの間、兄弟と呼んだプライムたちに私もまたかつて裏切られたあの忌まわしい惑星に戻ることを夢見てきた

オールスパークの欠片を手に入れたディセプティコンはメガトロンを復活させ、宇宙内の本拠地にいたフォールンを迎えに行きます。この時、フォールンが行ったのがこの一文。とても長いですが、順番に見ていきましょう。
まず “millennia” は、”millenium” (千年) の複数形ですので、何千年もの間、という意味になります。”I have dreamed of my return to that wretched planet” は、現在完了形で、「あの忌まわしい惑星への自らの帰還をずっと夢見てきた」。
where の後は、that wretched planet (あの忌まわしい惑星=地球のこと) にかかる説明で、”I, too, was once betrayed by the Primes” は、「私もまたかつてプライムたちに裏切られた」となります。 “too” は通常、文の一番後ろにつけますが、この文の場合、「私も」という「私 / I」と文末が大きく離れてしまうので、意味的にわかりやすいように “I” のすぐ後ろに入れてしまっています。
最後に、”I called my brothers” は、”the Primes” にかかる関係代名詞whomが省略されている形で、”the Primes (whom) I called my brothers” 「私が自分の兄弟と呼んだプライムたち」という訳し方になります。

It’s time for the world to know of our presence.   世界が我々の存在を知る時だ

地球への攻撃を開始したディセプティコン。フォールンは、今こそ人間たちが自分たちトランスフォーマーの存在を知るべき時だと部下に告げます。
“It’s time for A to …” は、「今がAが…すべき時」という表現方法で、”It’s time for us to go.” (行く時間だよ) というように使えます。

Mikaela: How do you know it’s gonna work?   どうしてこれがうまくいくってわかるの?
Sam: Because I believe it.    そう信じてるから

トランスフォーマーたちの戦いへの重要な鍵を握りながら、それが何なのか、どうすればいいのかわからないサムと周囲の人々。そんな中でも、サムは自分の信念を頼りに行動を起こします。その行動がうまくいくかどうしてわかるの?と聞いたのがこのミカエラのセリフ。上で出てきた、”work” (うまくいく) がここでも使われています。そう信じているから、というサムのこの返しはなかなかかっこいいですね!

Mikaela: It took all this for you to tell me that you love me.   愛してるっていうのにこれだけかかったわね
Sam: You said it first.    君が先に言ったんだ

ディセプティコンたちとの戦いの果てに死にそうになった後、サムはやっとミカエラに”I love you.” と言います。それに対してミカエラは、愛してるというのにこれだけかかったのねと言っているセリフです。これは、”It takes A for B to …” 「Bが…するのにAかかる」という構文を使った表現です。例えば、”It takes 30 minutes for him to come here.” (彼がここに来るのには30分かかる) というように使える表現方法です。
このミカエラのセリフに対してサムは、”it” (= I love you.) は君が先に言ったんだ、と言い返したのでした。

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