映画 『17歳の肖像』から、英語表現・英会話フレーズをピックアップ
キャリー・マリガンが初々しく美しい女子高生を演じた『17歳の肖像』。キャリー・マリガンはこの作品でアカデミー主演女優賞にノミネートされました。
1960年代のロンドンで、オックスフォード進学を目指す16歳の女子高校生ジェニーが、洗練された年上の男性デイヴィッドと出会って恋に落ち、刺激的な大人の世界に魅了されていきます。
オークションへの参加やパリへの週末旅行など、イギリスの社交界が垣間見れて、その中でどんどん美しさを増すキャリーに目を奪われっぱなしです!
※ 内容には、実際の会話表現と一部ストーリーが含まれます。
見る前にストーリーを知りたくないという方は、注意してくださいね。
あなたと出会う前は、すべてが本当に退屈だった
デイヴィッドに連れられて大人の世界をのぞくようになり、こうデイヴィッドに告白したジェニー。”You have no idea”は、あなたには考えがない、つまり、あなたにはわからない、という意味になります。”how boring everything was”を直訳すると、すべてがいかに退屈だったか。
この”boring”(退屈な)という言葉が、この映画で語られる1つのキーワードです。実はこれ、間違えやすい単語。”boring”は、「退屈な」という意味なので、boring homework(退屈な宿題)やboring story(退屈な話)など、退屈させるものにつけます。一方、退屈した状態を表すのは、”bored”。「私は退屈だ」と言う正しい表現は、”I’m bored.”です。”I’m boring.”と言うと、「私は退屈な人だ」という意味になってしまうので要注意!
運命を感じてるんだ、ダニー。彼女は特別な子だ
デイヴィッドが友達のダニーに、ジェニーのことをさして言ったセリフです。恋愛ストーリーではもうおなじみ!?”the one”という表現ですね。その人、つまり運命の人、という意味です。SATCでも、最後にビッグがキャリーにそう言うのがとっても印象的でした。”see”は見る、わかるという意味なので、”You can see she’s different.”は、彼女は違う(特別だ)とあなたもわかるだろう、という訳になります。
This whole stupid country is bored.
退屈して、それから退屈して、そしてまた最後に、でも今回は死ぬまで退屈しろと?
このばかみたいな国全体が退屈してるのよ
ジェニーが校長先生にむかって言ったセリフです。”So what you’re telling me is”の部分は、はっきりと訳されていませんが、直訳すると、「つまりあなたが私に言っていることは」となります。”for the rest of my life”は、私の人生の残りの間=死ぬまでという意味ですね。
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私には何もないの。試験も受けなかった。学校もやめた。 どうしろと?
学校をやめてデイヴィッドとの結婚を決めたジェニーでしたが、全く予想外の事実にショックを受けます。その時、デイヴィッドにこう言いました。”Where’s it all gone now?”は直訳すると、「すべてはどこに行ってしまったの?」となりますが、映画で訳されている表現のほうがしっくりきますね。
私は人生で怖がってばかりだった。だからお前には怖がってほしくなかった。だからお前をオックスフォードに行かせたかったんだ。
それまでジェニーをオックスフォード大学に進ませることばかり考えてきた父親。その心のうちを、ジェニーにこう語りました。”That’s why…”は「だから・・・だ」という表現ですが、けっこう使えるので覚えておくとよいです!例文は、こんな感じです。”The movie was boring. That’s why everyone fell asleep.”(その映画は退屈だった。だからみんな眠りに落ちてしまった。)
先生、助けてください
Miss Hobbs: I was so hoping that’s what you were going to say.
それを言ってくれるのを待ってたのよ
ジェニーは最後に、学校の教師のもとを訪れ、こう言います。”Miss Stubbs”(スタッブスさん)と呼びかけていますが、イギリスでは(アメリカもそうですが)、先生=Teacherという呼び方はせず、このように名前で呼ぶのが普通です。日本語ではなじまないので、訳では「先生」としています。
“I was so hoping that’s what you were going to say”は直訳すると、「それがあなたが言おうとしていることだと、私はとても望んでいた」となります。that(それ)は、ジェニーの言った”I need your help.”という言葉ですね。”hope”は望むという意味ですが、映画で使われている「待っていた」という表現がこの文脈にはぴったりだと思います。
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