映画 『ベガスの恋に勝つルール』から、英語表現・英会話フレーズをピックアップ
キャメロン・ディアスが今回演じるのは、ウォールストリートで働くバリバリのキャリアウーマンのジョイ。一方、アシュトン・カッチャーが演じるのは真面目に働かないお気楽男のジャック。そんな2人が羽目を外すために訪れたベガス(ラスベガス)で出会い、意気投合。そして何と酔った勢いで結婚までしてしまいます!翌朝、早速結婚を解消しようとした2人でしたが、そこで思わぬ出来事が・・・!
全くタイプの異なる2人のドタバタのラブストーリーを楽しみながら、英会話表現を学びましょう。
※ 内容には、実際の会話表現と一部ストーリーが含まれます。
見る前にストーリーを知りたくないという方は、注意してくださいね。
私が電気をつけるから、そしたら「サプライズ」って叫んでね
ジョイが婚約者の誕生日にサプライズパーティーを開きます。アメリカの映画やドラマでは、このサプライズパーティーがよく見られますよね。surprise (サプライズ) とは、驚き、びっくりという意味なので、つまりこれは日本の「どっきり」みたいな感じです。この「サプライズ」のお決まりのパターンが、部屋の電気がついたところで、そこに隠れていた友人たちが一斉に「サプライズ!」と叫ぶもの。このジョイのセリフは、その段取りをみんなに説明しています。
電気をつけるの「つける」は、 turn on という表現を使います。みんなで一斉に言う “surprise” は、say (言う) だとちょっと弱いので、yell (叫ぶ、大きな声で言う) という単語を使っています。あなたもサプライズパーティーに参加した場合は、大きな声で「サプライズ!」と言ってみて下さいね。
”夫のものは妻のもの”でしょ? 私たちは夫婦よ お忘れ?
酔った勢いで結婚してしまった翌朝、離婚に合意したジョイとジャックでしたが、その直後、何とカジノのスロットでジャックが300万円を当てるのです!大喜びして「このお金は自分のものだ」と言うジャックに対して、ジョイが言ったのがこの一言。予告編では、この “remember?” というところで、指輪のはまった薬指を立てるキャメロン・ディアスが映っています。
“What’s mine is yours.” というのは、訳すと「私のものはあなたのもの」ですね。ここでは、夫婦というものは互いに分かち合うものでしょ、という意味なので「夫のものは妻のもの」という日本語訳になっています。ここでの “baby” (ベイビー)は、「赤ちゃん」ではなく、夫婦間で親しく呼び合う時に使う「ハニー」や「ダーリン」同じ「あなた」という意味です。
僕ならイヤなことをするよりも、何もせずにハッピーでいる方がましだね
同居を始めたジョイとジャック。だらだらして仕事もしないジャックがジョイに言った言葉です。
I’d rather A (I would rather A) than B という構文が使われていますが、これは「自分ならBよりもむしろAしたい、BよりはAの方がましだ」という意味です。ここでratherの後ろは動詞の原形がくることに注意してください。この一文を見てみると、 “do something I know I don’t love” (自分が大好きではないとわかっていることをする)よりも、 “do nothing” (何もしない)で “be happy” (幸せでいる)方がましだ、と訳すことができます。このbeは、「~でいる」という意味のbe動詞(am、are、is)が原形になっているので、be happy となっています。
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ジョイとジャックが結婚したことに対して、訪ねて来たジャックの両親がこう言います。
settle down は「落ち着く」という意味で、「気持ちが落ち着く」という使い方もしますし、このように「身を落ち着ける=結婚する」という意味でもよく使われます。この一文を直訳すると、「私たちはあなたが落ち着くと思っていなかった」ですね。ではこれを言い方を変えて、「私たちはあなたが落ち着かないと思っていた」とすると、英語はどのようになるでしょうか。答えは、”We thought you’d never settle down.” です。ただ一般的に英語では、「~ではない(←否定形)と思う(←肯定形)」という言い方よりも、「~だ(←肯定形)と思わない(←否定形)」という表現が多いです
なぜ考えが変わったのか知らないけど 知る必要もないけど ただ、ありがとう
ジョイは会社のパーティーへジャックに来てくれるように頼んでいましたが、ジャックは初め行かないと言っていました。しかし、当日現れたジャックに対してのジョイのお礼のセリフがこちら。
what makes you … は、why you … と同じで、「なぜ・・・する」という意味です。この文では過去形になっていて、「なぜあなたが考えを変えたのか (何があなたの考えを変えさせたのか)」という訳になります。次の文の “I don’t need to.” は、その後ろに続く I don’t need to (know what made you change your mind) が省略された形です。
ラストでジャックがジョイにプロポーズするシーンです。
“Do you want to be married to me?” (僕と結婚したい?) は、1番一般的なプロポーズの表現 “Will you marry me?” (僕と結婚してくれる?) に比べるとカジュアルな言い方ですね。動詞の marry (結婚する)は、marry 人 という形を取り、前置詞はつけません。一方、ここで使われている形容詞の married (結婚する/結婚している)は、married to 人 という形で、前置詞のtoが必要です。紛らわしいですが覚えておきましょう!
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