海外ドラマ 『SHERLOCK / シャーロック』 シリーズ 1-2「死を呼ぶ暗号」 から、英会話フレーズをピックアップ
「SHERLOCK / シャーロック」シリーズの第2作目「死を呼ぶ暗号 / The Blind Banker」は、軍医として従軍したアフガン戦争から帰り、トラウマを抱えてロンドンで生活するジョン・ワトソンが、昔の知り合いを通じて、同じくルームメイトを探しているという変人のシャーロック・ホームズと出会うところから始まります。シャーロックは、連続自殺事件または殺人事件についてスコットランドヤード(ロンドン警視庁)から調査を依頼されます。原作として下敷きになっているのは恐怖の谷と踊る人形です。
※ 内容には、実際の会話表現と一部ストーリーが含まれます。
見る前にストーリーを知りたくないという方は、注意してくださいね。
旧友と会ってすぐに、最近の彼の行動パターンを言い当てるシャーロック。旧友は気味悪がりながらも「昔からのことだ」と大学時代の話を掘り返したりしますが、そんな彼に対してシャーロックがぼそっと言った一言です。
“simply” は日本語でも使われる simple(シンプル)の副詞で、「単純に」という意味です。”observe” の意味は「観察する」で、see(見る)よりも注意深く、ちゃんと見ることを表します。物事をただ見ているのではなく、観察によって全てを推理するシャーロックの、単純ですが深い一言です。
犯罪現場に現れた警察官は、いつものホームズの相手であるレストレード警部ではなく、ディモック警部でした。
“in charge” は「管理して、担当して」という意味です。”in charge of A” で「Aを管理/担当している」という意味になり、自分の職務などを言うのによく使われる表現です。例えば、「営業を担当しています、営業の担当者です」と言う場合は、”I’m in charge of sales.” と伝えればOKです。
複数の現場に残された謎の暗号に関して助言を求めると言ったシャーロック。「何て言った?」と聞き返したジョンにこう返します。
hear A で、「Aの言ったことを聞く」という意味で、一文目は「君は僕が言ったことを完璧に聞いただろ」という意味になります。「私の言ったことが聞こえた/わかった?」と確認したい時は、Did you hear me? という表現を使ってみて下さい。二文目の意味は「もう一度は言わない」です。
シャーロックとジョンは、事件の鍵を握ると思われる行方不明の女性を探しに、同僚のもとを訪ねます。そこで同僚に尋ねた質問がこちら。刑事ドラマでは決まり文句と言ってもいいほどよく出てくる表現です。
“the last time” は「最後の時」なので、直訳すると「君が彼女に会った最後の時はいつだ」つまり「君が彼女に最後に会ったのはいつだ」という意味になります。この “When is the last time … ?” は「最後に…したのはいつですか?」という意味でよく使われる表現なので、覚えておくと便利です。
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アパートに戻ってきたシャーロック、ジョンと、ジョンのデート相手のサラ。礼儀上、「私は帰るわ」と言い出したサラに、シャーロックは「そうしてくれ」と言い、同時にジョンは引き留めます。シャーロックの不躾な物言いに気まずい沈黙が流れた後、ジョンは改めてサラにこう告げます。
“kidding”(の現在進行形)は「冗談を言う」という意味でよく使われる表現で、相手の言ったことに「冗談でしょ/嘘でしょ」と応じる時は”You’re kidding.” と言います。日本語では「嘘でしょ」というニュアンスでも、英語で「嘘、嘘をつく」というのは強いネガティブな意味を持つので、この “kidding” という単語を使うよう注意しましょう!
“Please … if you like.” は、「あなたがよければ…してください」という丁寧なお願いの表現です。
シャーロックのアパートに残ることにしたサラが、事件解決に取り組むシャーロックを見てこう言います。
This is what you do. を直訳すると、「これがあなたがすることね」ですが、この do は仕事という意味で使われています。同じ用法で、”What do you do?” と相手に尋ねれば、「お仕事は何をしていますか?」という意味になります。You solve puzzle for a living. は直訳すると「あなたは生活のためにパズルを解いているのね」で、”for a living” は「生活のために、生計を立てる手段として」という意味です。無邪気なサラの感心してるような、少し馬鹿にしてるようなセリフですね。
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