映画 『セレンディピティ』から、英語表現・英会話フレーズをピックアップ

Serendipity(セレンディピティ)とは、「幸せな偶然」「偶然何かを発見する力」という意味。そんなタイトルがつけられたこの映画では、クリスマス前のニューヨークでジョナサンとサラが偶然出会い、ロマンティックな一時を過ごしますが、その後の自分たちの運命を偶然にまかせて連絡先も交換しないまま別れてしまいます。数年後、結婚を控えたジョナサンはふとサラのことを思い出し、そしてサラもまた、恋人のプロポーズを受けながらもジョナサンとの出会いを思い出していました…。2人は再び出会うことができるのか? 2人の運命は?
主人公を演じるジョン・キューザックとケイト・ベッキンセールの相手役に、人気ドラマ Sex and the City(セックス・アンド・ザ・シティ)でキャリーとビッグの相手役を演じるあの2人がキャスティングされているのも面白いですし、恋愛に関する名言と言えるセリフもあって、見どころ満載です。クリスマスシーズンのニューヨークの風景を楽しみながら、英会話表現を学びましょう。

※ 内容には、実際の会話表現と一部ストーリーが含まれます。
見る前にストーリーを知りたくないという方は、注意してくださいね。

I don’t know how to thank you.   どうもありがとう

ニューヨークでクリスマスのショッピング中にジョナサンとサラが偶然出会う場面での会話からの一言です。
“I don’t know how to thank you.” は、直訳すると「どうやってあなたに感謝していいかわかりません」ですが、映画ではシンプルに「どうもありがとう」と訳されています。同じような表現として、“I can’t thank you enough.” というものもあります。これは直訳すると「十分に感謝できません」、つまり「感謝のしようもありません、いくら感謝しても、し足りないくらいです」という意味になります。

Jonathan: Maybe you should give me a phone number. You know, just in case.  
念のため電話番号を教えて
Sara: In case of what?   どうして?

ジョナサンとサラが、Serendipity というカフェでお茶をした後に別れる時の会話です。ジョナサンは何とか彼女の連絡先を聞き出そうとしますが、彼女は応じてくれません。
“Maybe you should … “ という表現は、「あなたは・・・したほうがいいかもしれない、・・・したほうがいいと思う」という意味です。ジョナサンは just in case(念のため)と言いますが、サラはかわして教えてくれません。in case of … で「もし・・・の場合、・・・の場合に備えて」という意味なので、“In case of what?” というサラの返しは、何の場合に備えて?(=そんな必要ないでしょ?)という意味になります。

Jonathan: Let’s go do something.何かしよう
Sara: All right. What do you wanna do?   いいわよ   何したい?
Jonathan: I don’t care.何でも

一度は別れたジョンとサラでしたが、それぞれ忘れ物に気がついてカフェに戻ったところで再会を果たします。その偶然に運命的なものを感じた2人は、それじゃあ一緒に何かしようということに。
「何がしたい?」と聞かれてジョンの答えた一言 “I don’t care.” は、「構わない、私は気にしない」という意味でよく使われますが、ここでは「私は(何をしようと)構わない」=「何でもいいよ」というニュアンスになります。することは何でもいい、一緒にいることが重要だ、という意味が込められています。

Jonathan: I don’t understand this.   理解できないよ
Sara: You don’t have to understand. You just have to have faith.
   理解しなくていいの  ただ信じて
Jonathan: In what?   何を?
Sara: Destiny.  運命

再会した後2人でロマンティックな時間を過ごしながらも、ジョンとの今後を運命に任せようと言うサラ。そんな彼女が提案したのが、2人で同時に別々のエレベーターに乗って、2人の押したボタンの階が同じならばそこで出会えるというものでした。そんなサラに振り回されるジョンの運命はいかに!?
“I don’t understand this.” の this は、その前にサラが提案したことを指します。サラのやろうとしていることが理解できないと言うジョンに対して、サラは “You don’t have to understand.”(理解する必要はない)、“You just have to have faith.”(ただ信じる心を持つ必要がある)と言います。それに対する “In what?”は、faith in … で「・・・を信じる心」という意味なので、「何を信じる心(が必要なの)?」という意味になります。サラの答えは、destiny(運命)でした。

Halley: Tell me something romantic.   ロマンティックなこと言って
Jonathan: Like what?   例えば?

サラとの偶然の出会いと別れから数年後、結婚式を控えたジョンはサラのことを思い出してどこか上の空。そんな空気を感じ取った婚約者のハリーとのやり取りです。
something + (形容詞) は、「何か(形容詞)なもの、こと」という意味です。また、ここで使われている “Like what?”(例えば?)はネイティブが日常会話で非常によく使う英語表現です。ぜひ覚えておきましょう!

In that moment, the whole universe existed just to bring us together.
あの瞬間、全宇宙が私たちを出会わせてくれたのよ

一方のサラも、ボーイフレンドからプロポーズされてイエスと答えたものの、ジョンのことを思い出して気になってしまいます。そしてなんと、親友のイブを連れて、ジョンと出会ったニューヨークまで飛行機で来てしまうのです。空港に着いてからイブに状況を説明する時にサラが言った言葉がこちら。
直訳すると、「あの瞬間、全宇宙がただ私たちを出会わせるために存在していたのよ」となります。まさにサラの信じる運命について語った一言ですね。“bring together” は、「(物と物を)くっつける」「(人と人を)くっつける、引き合わせる」という表現です。

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