映画 『幸せの教室』から、英語表現・英会話フレーズをピックアップ

ハリウッドの2大スター、トム・ハンクスとジュリア・ロバーツが共演するハートフルなストーリーです。
どこにでもいる中年男のラリーは、これまで一生懸命働いていたスーパーから突然学歴を理由にリストラにあってしまったので、地元の大学に通うことにします。そこでスピーチのクラスを受け持つ女性教師のメルセデスは、教えることへの情熱を失っていました。そんな2人が出会った教室 ― それは、明日が好きになれる場所でした。
日常会話が多いので英語表現も難しくなく、主演の2人の英語もクリアなので聞き取りやすくておすすめです。

※ 内容には、実際の会話表現と一部ストーリーが含まれます。
見る前にストーリーを知りたくないという方は、注意してくださいね。

I wonder if I make a dollop of difference to anyone sitting in my classroom.
私の教室に座っている誰かに少しでも影響を及ぼしてるのかしら

学期の授業の初日、メルセデスは教師仲間にこうこぼします。
wonder は「~かどうかと思う、~かと疑問に思う」、make a difference は「変化をもたらす、影響を及ぼす」という意味です。a dollop of は「少量の、一滴の」という意味で、少しでも影響を及ぼしているのかしら、という意味になります。メルセデスの教師としての自信のなさ、無力感がうかがえるセリフですね。

You are way cooler than you appear.   
あなたは見た目よりずっとイケてるのよ

大学で友達になった女の子のタリアがラリーに言ったセリフです。
比較級を使った文で、あなた自身は見た目よりもずっとクールでイケてる、とラリーのことを誉めています。比較級で「ずっと(とても)~だ」という時は much がよく使われますが、ここではより口語的な表現の way が同じ意味で使われています。appear は「(~)に見える」という意味です。

At any rate, I hope the entire thing can be forgiven and forgotten.
とにかく、ゆうべのことは水に流して忘れてほしいの

バスを待っていたメルセデスを家まで送ったラリーでしたが、酔っぱらっていたメルセデスはラリーにキスします。それを後悔したメルセデスが翌日ラリーに会った時に言ったセリフがこちらです。
the entire thing は「すべてのこと」という意味ですが、このセリフでは昨夜のキスのことを指しているので「ゆうべのこと」と字幕では訳されています。“forgive and forget” は直訳すると「許して忘れる」という意味ですが、「過去のことを水に流して忘れる」という意味でよく使われる表現です。

I learned a lot of geography in the Navy, but I wouldn’t be able to communicate it to you with such ease unless I had taken a class like this.
僕は海軍で多くの地理を学んだけど、この講義を取っていなかったらこんなに容易にそれを話せるようにはなれなかった

スピーチクラスの最後の授業でラリーが発表したスピーチから一言。スピーチのテーマだった「地理(geography)」ついて話した後、ラリーはこう言ってスピーチを締めくくります。
but に続くのは仮定法過去完了の文で、(主語) would have … if (主語) had ~. 「もし~だったら … だっただろう」という表現の”if (主語) had ~” 「もし~だったら」の部分を “unless (主語) had ~”「~しない限り / ~ではなかったら」という形にしています。ease は easy (簡単な) の名詞形で、”with ease” で「容易に、簡単に」という意味になり、“with such ease” で「こんなに容易に」という意味になります。

Larry, you are a great student. I’m not an easy A.   ラリー、あなたは優秀よ。私の評価は厳しいの

スピーチクラスの講義を終えたメルセデスは、ラリーの職場に行ってこう彼に告げます。
“I’m not an easy A.” は、私は簡単にAをあげる先生ではない、つまり私の評価は厳しい、という意味になります。アメリカの学校では、成績が良い順にA、B、C…とついていくので、Aが一番良い成績となります。

Mercedes: You told Lala my class changed your life?   私の講義で人生が変わったってララに言ったの?
Larry: Yes, yes, I said that. I met you.    ああ、そう言ったよ。君に会った

メルセデスは、ラリーのクラスメイトのララの言葉を聞き、ラリーに会いに行ってそれを確かめます。
tell (人) that …「(人に)…と言う」の that が省略された形が使われています。
ラリーが言ったように、人生が変わるような講義を受けることができたら、すごく素敵ですよね。最近はハーバード大学のサンデル教授の講義など、アメリカの大学の授業が日本でも注目を集めていますよね。書籍も出版されているので、チェックしてみると、あなたの人生に新たな気づきが生まれるかも!?

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