映画で学ぶ英語|「プラダを着た悪魔」の名セリフ・英会話フレーズ
映画「プラダを着た悪魔」の紹介
映画「プラダを着た悪魔」は、アン・ハサウェイとメリル・ストリープという実力派俳優が共演し、ファッション誌業界の華やかさと厳しさを描いた“お仕事ムービー”の代表作です。名門雑誌のカリスマ編集長ミランダのアシスタントとして働くことになったアンディが、理不尽な要求に振り回されながらも成長していく姿は、多くの働く人の共感を呼び続けています。2026年には待望の続編が公開され、世界的な大ヒットを記録。再び注目が集まる今、ミランダの辛辣なセリフやナイジェルのアンディに対する名セリフなど、「プラダを着た悪魔」を象徴する英会話フレーズを紹介します。
※ 内容には、実際の会話表現と一部ストーリーが含まれますので、ネタバレを避けたい方はご注意ください
「プラダを着た悪魔」で学べる英語フレーズ
what makes you think を使った「なぜ」の聞き方
Emily: A million girls would kill for this job.
誰もが憧れる仕事よ
Andy: It sounds like a great opportunity. I’d love to be considered.
それはすごいですね ぜひ採用されたいわ
Emily: Andrea… Runway is a fashion magazine, so an interest in fashion is crucial.
アンドレア、「ランウェイ」はファッション誌よ つまりファッションへの興味が絶対不可欠
Andy: What makes you think I’m not interested in fashion?
なぜ私がファッションに興味ないと思うんです?
アンドレア(通称アンディ)が、名門ファッション誌「ランウェイ」の採用面接に訪れ、そこで編集長ミランダのアシスタントとして働いているエミリーに会った時の会話です。
はじめのエミリーのセリフにある would kill for… は直訳すると「・・・のためなら殺す」というなんとも物騒な表現ですが、これは「・・・のためなら何でもする」という意味で使われる、非常に強い願望を表す慣用表現です。a million girls(何百万人もの女の子たち)という主語を使って、アンディが応募している職が、誰もが憧れる仕事なのだと説明しています。
それを聞いたアンディは「~のように聞こえる」という意味の sound like という表現を使って、その職は素晴らしい機会みたいですね、と答えています。その後の I’d love to be considered. は「検討する」という意味の動詞 consider を使った表現で、「ぜひ(採用を)検討してもらいたい」と伝えています。
それに対してエミリーは、アンディの服装を見て「ファッションへの興味が絶対」と言います。interest in … で「…に対する興味」を表します。
アンディの最後のセリフ、What makes you think … で始まる表現は「なぜ…だと思うのですか?」という意味ですが、Why(なぜ)を使った直接的な表現よりも柔らかい響きになります。やんわりと、もしくはより丁寧に理由を聞きたい時に使うとよい表現です。
「もうすぐ着きます」は I’m almost there
Emily: Where are you?
どこにいるの?
Andy: I’m almost there.
もうすぐ着くわ
Miranda: Is there some reason that my coffee isn’t here? Has she died or something?
私のコーヒーがないのはどうしてかしら? 彼女死んじゃったとか?
無事にアシスタント職に採用されたアンディの初日の仕事は、出社時にミランダのコーヒーを買ってくることでした。
なかなかオフィスに現れないアンディにしびれを切らしたエミリーがアンディに電話して Where are you?(どこにいるの?)と聞いた時のアンディの答えは I’m almost there. で、これは、「もうすぐ着きます」という意味で 日常会話でもよく使われるフレーズです。
そして、最後はオフィスで自分のコーヒーが用意されていないことをぼやくミランダのセリフです。Is there some reason that …? という聞き方は、Why isn’t my coffee here?(どうして私のコーヒーがここにないの?)という直接的な聞き方よりも、「何か理由があるのかしら?(ないでしょう)」という皮肉を込めた表現になっています。本当に理由が思い当たらず丁寧に聞く場合や、疑問という形で相手に指摘したい時にも使える表現で、例えば自分に提出されるべき報告書がまだ提出されていない時、Why haven’t you submitted the report yet? と言うと相手を責めるような言い方になりますが、Is there some reason the report hasn’t been submitted yet? という文にすることで、「何か事情がありますか?」という、相手を責めずに尋ねる表現になります。
end up ~ing は「結局~という結果になる」
Miranda: Anyway, you ended up disappointing me more than… more than any of the other silly girls.
とにかくあなたには失望させられたわ 他の・・・他のどんなバカな子たちよりも
Andy: Um… I really did everything I could think of.
その・・・本当にあらゆる手を尽くしました
Miranda: That’s all.
以上よ
ミランダから頼まれた困難な仕事をやり遂げることができなかったアンディ。そのことについてミランダから叱責されるシーンのセリフです。声を荒げるのではなく非常に落ち着いたトーンでの叱責は、一番身に応えるかもしれませんね・・・。
ミランダが言っている end up ~ing という表現は「結局~という結果になる」という意味で、このセリフの前にミランダが過去に(アンディより前に)雇ったアシスタントの子たちと比べて、あなたには期待をして雇ったのに「結局私を失望させた」と伝えています。ここに出てくる disappoint は「失望させる」という意味の強い感情を表す動詞で、上司からの評価としては非常に悪い表現です。
それに対するアンディのセリフでは、「考えつく」という意味の think of という表現が使われ、「私が考えられるすべてのことを本当にやりました」と答えています。
しかしそれに対してミランダは決め台詞の That’s all(以上よ)とだけ返し、アンディはそれ以上何も言うことができないのでした。
ナイジェルの名セリフ You are not trying. You are whining.
Andy, be serious. You are not trying. You are whining.
アンディ いいかい 君は努力していない グチを並べているだけだ
一つ上のミランダからの叱責シーンの後に、目に涙をためたアンディが駆け込んだのが、ミランダの右腕として評価の高いナイジェルの元でした。そこでミランダの自分に対する厳しさを訴えたアンディに対して、ナイジェルがぴしゃりと言った一言がこちら。この映画の中でも随一の名セリフとして挙げられるでしょう。
serious は「まじめな、本気の」という意味の形容詞で、これを命令形で使った Be serious. は「まじめになれ」「ふざけるな」という意味です。ナイジェルの言い方は優しいですが、ミランダに対する愚痴について「ふざけたことを言うな」という気持ちが込められています。
その後にある whine は「めそめそと愚痴を言う、泣き言を言う」という意味の動詞です。アンディがやっていることは、仕事ができるようになろうと「努力している、頑張っている」のではなく、「愚痴を言っているだけだ」という厳しい一言です。その言葉にはっとしたアンディは、この後大きな変化を遂げることに・・・。
hope for the best は「最善の結果を期待する」
Nigel: When the time is right, she will pay me back.
いつかこの見返りをくれるさ
Andy: You sure about that?
本当にそう思う?
Nigel: No. But I hope for the best. I have to.
いや でも期待しよう そうしなくちゃ
ミランダは自分の窮地を救うために、自分の右腕のナイジェルの夢を奪うという形をとりました。その発表が行われた時のナイジェルとアンディの会話です。
はじめのナイジェルのセリフにある pay back ~ は「~の借りを返す、~を返済する」という意味です。
それに対するアンディのセリフは Are you sure about that? のAreを省略した形で、「それについて確認を持てる?」「本当にそう思う?」という意味になります。
ナイジェルはそれに対して、No と悲しい答えをしていますが、その後に I hope for the best.(最善の結果を願う)と続け、さらに I have to.(そうしなくてはならない)と自分に言い聞かせるようにつぶやいていました。そういう気持ちでいないと、引き続きミランダの右腕としての仕事は続けられない、ということなんでしょうね。
screw up は「失敗する、台無しにする」という意味のカジュアルな表現
Andy: Learned a lot. In the end, though, I kind of screwed it up.
多くを学びました でも結局のところうまくいかなくなって
Interviewer: I got a fax from Miranda Priestly herself … saying that of all the assistants she’s ever had… you were by far her biggest disappointment. And if I don’t hire you, I am an idiot.
ミランダ・プリースリー本人からFAXを受け取ったよ 「今まで雇ったアシスタントの中で君は、最も彼女を失望させたって そして君を雇わないなら私は大バカ者だとね
You must have done something right.
いい仕事をしたんだね
ミランダの元を去ったアンディは、新聞社の就職面接を受けに行きます。そこでの面接官とのやりとりから、カジュアルな日常英会話で使える表現をピックアップしました。
アンディのはじめのセリフは、ランウェイで働いて辞めた理由を問われた後の一言です。たくさんのことを学んだけれども、結局のところ(in the end)、「失敗した、うまくいかなかった」と答えています。この screw up(セリフの中では過去形のscrewed)は、「失敗する、台無しにする」という意味のカジュアルな表現なので、ビジネスシーンではなく友達同士でのやりとりで使うのがおすすめです。
次のセリフで面接官は、ミランダからFAXで寄せられたアンディへの評価について話しています。You were her biggest disappointment. で比較の最上級を使った「君は彼女の最大の失望・期待外れだった」という意味ですが、そこに by far という「はるかに、群を抜いて」という最上級を強める表現を加えています。この disappointment(失望)は上で紹介した強い感情・低評価を表す表現です。「一番使えない、ダメだったアシスタントという評価を伝えたのか・・・」と思わせたところで、And if … から続く文章で、この失望は「辞めたことに対して失望した」という意味であり、つまり高い評価を伝えてくれたのだとわかって、胸が熱くなるシーンです。最後の You must have done something right. は直訳すると「君は何か正しいこと(仕事)をしたに違いない」という意味で、 must have ~(動詞の過去分詞形) で「~に違いない」という意味の、過去のことに関する確信度の高い推量を表す表現です。
