TEDを使ったおすすめ英語学習方法

生の英語を聞いてリスニングの勉強をしたい人には、TED Talksをおすすめします。 あらゆる分野のエキスパートによるプレゼンテーション動画が無料で配信されているTED Talksを知っていますか?NHKのEテレでは「スーパープレゼンテーション」という番組名で放送されています。このTED Talksを無料のリスニング教材としておすすめする理由を4点、そしてTED Talksを使った英語学習方法(最適なTalkの選び方から学習の手順まで)を紹介します。

<TED Talksのおすすめポイント>

1. 内容が面白く、わかりやすい
まず知らない人のために紹介しておくと、TED(カンファレンス)とは各分野の第一人者による講演会のこと。そのスローガンは”Ideas worth spreading”(広める価値のあるアイデア)で、TED TalksではTEDでの講演2400本以上(2017年6月時点)が公開されており、無料で視聴することができます。
TED Talks(日本語)https://www.ted.com/talks?language=ja
TED(英語)https://www.ted.com/
「広める価値のあるアイデア」についてのプレゼンテーションなので、内容が面白いことが一番のおすすめポイントです。テーマはビジネスから政治、教育、科学、デザインなど本当に幅広いので、きっとあなたが興味を持ったり感銘を受けたりするプレゼンテーションが見つかるはず。
そして、この「プレゼンテーション」がリスニングに向いている大きな理由。生の英語をリスニングする学習方法には海外ドラマや映画を見る方法もありますが、時にスピードが速くスラングなども交じるネイティブ同士の会話は聞き取るのが難しいこともしばしばだと思います。このTED Talkは一般の人に向けた「プレゼンテーション」なので、内容をわかりやすく伝えるために、基本的に聞き取りやすいスピードで、クリアに話されています。これがリスニング教材に向いているポイントです!
もちろん、プレゼンターによってはスピードが速かったり、ネイティブスピーカーではないためアクセントがあったりします。でも、それも含めて「生の英語」ですよね。自分のレベルに合わせて、そんな「実際の世界で話されている英語」をリスニングできるのがTED Talksの特徴です。

2. 時間が短い
TED Talksのプレゼンテーションの時間はだいたい10~20分くらいです。これも海外ドラマや映画とは異なるポイントで、短い時間なので通学・通勤中のすきま時間で視聴して勉強することができますし、集中力も維持しやすく、繰り返し聞くのにも苦になりません。30分~長ければ2時間ほどのドラマや映画では、まとめて勉強する時間を取る必要がありますし、何回も見直して勉強するのにも時間がかかります。この時間の短さが、手軽なリスニング教材として使えるおすすめポイントです。

3. 英語学習のためのツールが充実している
3つ目のポイントは、TED Talksには英語学習に役立つツール・機能が充実しているということです。
まず、ウェブサイトでもアプリでも、プレゼンテーションの動画に字幕(サブタイトル)を付けたり消したりすることができます。字幕は英語か日本語かを選ぶこともできますが、日本語は付いていないもの(選択できないもの)もあるのでご注意を。
さらにウェブサイトでは、プレゼンテーションの原稿(トランスクリプト)も読むことができます。これも英語か日本語かを選ぶことができますが、日本語はないもの(選択できないもの)もあります。印刷してわからない単語をチェックしたり、文章読解したりするのに使えますね。
他には、アプリでは「30秒巻き戻す」ボタンがあるので、聞き逃したところを繰り返し聞くのに便利です。上級者向けになりますが、ウェブサイトでは再生スピードを最高2倍速まで上げることができます。
TED Talksは、パソコンでウェブサイトから、またはスマートフォンアプリで視聴することができます。私はTED公式アプリを使っていますが、ダウンロード機能があり、家でダウンロードした動画を外で再生できるのでストレスがかかりません。

4. プレゼンやスピーチの仕方が学べる
最後のおすすめポイントは、実際のビジネスやアカデミック分野でのプレゼンの仕方を学ぶことができること。日本人は一般的にあまり得意ではないと言われるプレゼンやスピーチですが、多くの人の前で話すパブリックスピーキングの仕方も、このTED Talksで学ぶことができます。
具体的にはこんなところに注目すると良いと思います。1つ目は、プレゼンテーションで使わているフレーズ。初めに話し出す時、アイデアを順番に紹介する時、最後に自分のメッセージを伝える時など、プレゼンに共通するフレーズがわかります。2つ目は内容の構成。英語で基本の構成はイントロ(起)→ボディ(承)→コンクルージョン(結)ですが、この他にどのように例やエピソードが紹介されるか注目してみましょう。3つ目はボディランゲージや話し方の強弱。これが日本人が一番苦手なポイントですよね。自分が引き込まれるような面白いプレゼンテーターはどのようにボディランゲージを使っているのか(手や体を動かしているのか)、強調したい時の話し方はどうしているのか、よく観察したら真似してみましょう。最後はスライドの作り方。プレゼンテーターによってどこまで作りこんでいるかは様々ですが、参考になるポイントも多いのではないでしょうか。

以上の4点が、私がTED Talksを英語学習のリスニング教材としておすすめする理由です。いかがですか?それでは次は早速、TED Talksを使った英語学習方法を紹介します。

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TED Talksに関するおすすめ本

<TED Talksを使った英語学習方法>

1. 自分の興味、関心に合ったテーマのTED Talkを選ぶ
まずは自分が興味を持つテーマのTED Talkを選びましょう。これだけの数のテーマと内容のTED Talksがあるのですから、自分の関心に合ったプレゼンテーションを選ぶのが一番です。ウェブサイトではTopicsからBusiness、Technology、Science、Entertainmentなどの分野を選択して探したり、アプリでは人気のプレゼンテーションやTEDがキュレーションしたプレゼンテーションなどを一覧で見ることができます。
選んだら、少し再生してプレゼンテーターの話す速度や発音、使っているボキャブラリーなどを聞いて、難易度が自分のレベルに合っているかを確認しましょう。英語レベルが合わないと学習の途中でつまづいてしまうので、自分の興味関心と英語レベルの両方に合っているものを探しましょうね!

2. 字幕(トランスクリプト)なしでTED Talkを視聴する
私がおすすめする学習方法は、まずは字幕もなしで最後までTED Talkを視聴することです。集中して最後まで視聴し、どれだけ自分が聞き取って理解できるのか、そして聞き取れず理解できないのか、を確認しましょう。私たちが実際に英語を話す時には、相手の話に字幕も原稿も付きません。まったく初めて聞く英語で頑張って聞き取る力を身につけることがリスニングの勉強には大切です。

3. TED Talkについての要旨をまとめる/問題を解く
上の1回目の字幕なしの状態、またはそれが難しすぎたら字幕を付けてもう一度視聴した後に、プレゼンテーションの要旨を自分でまとめてみましょう。どのような順序でどのような話がなされていたのか、要点は何か、出てきたキーワードは何かなど、自分が聞き取れた範囲で大丈夫です。
英語学習お助けサイトで取り上げているTED Talksには、すべて内容理解度チェックテストがあります。テストを解いて、理解度を確認しましょう。

4. 字幕(サブタイトル)や原稿 (トランスクリプト)を活用する
次は学習時間のある時に行う方法です。プレゼンテーションに字幕をつけたり原稿を活用して、わからない単語や言い回し(文法)を確認し、全ての内容を理解できるようにしましょう。プレゼンテーションを聞き取って英文を文字に起こすディクテーションをしたら、原稿を使って答え合わせができます。
さらに、英語の字幕を付けて同時に発音するスピーキングの学習や、原稿を和訳するリーディングの学習も行うことができますよ。

ぜひTED Talksをあなたの英語学習に役立ててみてくださいね。

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