映画 『ニューイヤーズ・イブ』から、英語表現・英会話フレーズをピックアップ

大みそか(ニューイヤーズ・イブ)のニューヨーク。そこでは、タイムズスクエアでのカウントダウンという一大イベントが行われます。そんな一日をめぐる様々な人々のストーリーを、サラ・ジェシカ・パーカー、アシュトン・カッチャー、ハル・ベリー、ヒラリー・スワンク、ザック・エフロン、リア・ミシェル、ロバート・デニーロといった豪華キャストが演じる映画が『ニューイヤーズ・イブ』です。
日本では、クリスマスは恋人や友達とわいわい過ごし、大みそかは家族と過ごす人が多いと思いますが、アメリカではその逆で、クリスマスは家族と過ごし、大みそかは恋人や友達とわいわい過ごすことが多いんです。大みそかはみんなでパーティーをして一緒にカウントダウンをして、新年が明けた瞬間にキスをするのがよくある光景です。そんなアメリカらしいニューイヤーズ・イブの雰囲気が味わえる映画を、ぜひ楽しんで見てください。

※ 内容には、実際の会話表現と一部ストーリーが含まれます。
見る前にストーリーを知りたくないという方は、注意してくださいね。

Some people swear there’s no beauty left in the world. No magic. Then how do you explain the entire world coming together on one night to celebrate the hope of a new year?
“魔法は世から消えた”と人は嘆く  ではなぜ皆この一夜に集まるのか  新しい年への希望を胸に

映画の冒頭シーンで流れるナレーションを見てみましょう。だいぶ意訳してあるので、直訳に直して解説します。
一文目の “Some people … “ で始まる文は、直訳すると「何人かの人々は・・・だ」ですが、これは「・・・という人もいる」という訳し方がぴったりです。“swear” は「誓う、断言する」という意味です。そこで一文目を訳すと、「世界には美は残っていないと断言する人もいる」となります。次の No Magic. は、一文目の no beauty に置き換えて、「魔法も残っていない」という意味になります。その次の文は、you を文法的に置いているだけで「あなた」とは訳さない文で、直訳すると「では、新しい年への希望を祝うために全世界が一夜に集まるのをどうやって説明するのか?」となります。この one night (一夜) とはもちろん、大みそかの一夜です。

So those were New Year’s resolutions, huh? Looks like a long list. You better get on it.
今年の目標リストなんだろ?  長いリストみたいだ  急いで取りかからなきゃ

レコード会社で秘書として働くイングリッドが今年の目標リストを手にしていたところ、そこに現れた自転車便の配達人のポールから言われた言葉がこちら。
“New Year’s resolution” とは、「新年の抱負」のこと(ここでは今年の目標と訳されていますが)。新年が明けたら、“What’s your New Year’s resolution?” (あなたの新年の抱負は?) と聞いてみましょう。“You better …” は「(あなたは)・・・した方がいい」とカジュアルに言う表現です。友達に対してはOKですが、目上の人に対してはNGなので注意して。“get on …” は多くの意味がありますが、ここでは「・・・を進める、・・・を急いでやる」という意味です。

Elise: Why aren’t you more panicked right now?     なぜもっとパニクらないの?
Randy: Oh, I don’t know. I don’t really have anywhere to be.    さあね  別に用事もないし

ニューイヤーズ・イブのお祭り騒ぎを嫌うランディが、アパートの飾り付けをめちゃめちゃに外してエレベーターに乗ったところ、そこに最近引っ越してきたエリーズも一緒に乗ってきます。ところがそのエレベーターが突然故障してしまいます。閉じ込められた2人のやり取りがこちら。
日本語でも使われる「パニックになる」という表現は、英語では“panicked” (パニック状態の) という形容詞を使います。閉じ込められても動じた様子のないランディに、こちらはかなりパニック状態のエリーズが、どうしてもっとパニクらないのか聞きます。それに対するランディの答え、“I don’t know.” (わからない)は、「さあね」という訳がぴったりです。続く “I don’t really have anywhere to go.” は、特に行く場所もない、つまり別に用事もない、という意味になります。ニューイヤーズ・イブ嫌いのランディは、他の人々とは違ってパーティーの予定もないようですね。

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I’m not comfortable allowing you to stay in Times Square at night alone. Period.
そんな真夜中に一人で街に出せないわ。ダメよ

離婚して一人娘とニューイヤーズ・イブを過ごすことを楽しみにしているキム。しかし娘のヘイリーは、友達や気になる同級生の男の子とタイムズスクエアでのカウントダウンを一緒に見たいと思っています。母親に許しを得ようとそれを伝えたところ、キムから帰ってきた言葉がこれです。
“I’m not comfortable … “ という言い方は、「・・・するのが心地よくない、不安に感じる」という意味で、婉曲的に嫌だという気持ちを伝えるのに使える表現です。例えば、友達に何か自分が話したくないことを色々聞かれて困った時は、“I’m not comfortable talking about this.” 「それについて話すのは心地よくないの(話したくないの)」と言ってみましょう。ここではキムは、あなた(ヘイリー)が一人で(保護者なしで)タイムズスクエアに真夜中にいることを許すことが心地よくない、つまり許さないと言っています。最後の“Period.” は、英語の文章の最後につけるピリオド(.)のことで、つまり「話は以上。議論の余地はない」といった意味になります。相手からのそれ以上の反論や質問を受け付けないとはっきり言う時に使う表現です。

Sam: You look beautiful.  きれいだ
Kim: Well, I had a year to get ready.  1年かけて準備した

昨年のニューイヤーズ・イブ、お互いの気持ちが変わらなければ来年会おうと約束していたサムとキム。先に待ち合わせ場所に着いてあきらめかけたサムでしたが、そこに馬車に乗ってキムが現れます。きれいなドレスと靴を身にまとったキムとサムの会話です。
“You look beautiful.” (きれいだ) はもう男性から女性へのお決まりの褒め言葉ですね。それに対してのキムのセリフですが、直訳すると「まあ、準備するのに1年あったから」となります。

Love gives us hope. Hope for the new year. That’s New Year’s Eve to me: hope… and a great party.
愛は希望を与えてくれる  新しい年に希望を  それがニューイヤーズ・イブだ  もちろん最高のパーティーも

馬車に乗って幸せそうなサムとキム。そんなサムのナレーションで映画が締めくくられます。その言葉を紹介しましょう。
クリスマスからニューイヤーズ・イブにかけて、愛や希望といった言葉を大切にする文化がよく表れた言葉ですね。直訳はこちら。「愛は私たちに希望を与えてくれる。新しい年への希望を。それが僕にとってのニューイヤーズ・イブだ。希望と・・・そして素晴らしいパーティー。」

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